#歌人不動産

タイトルが短歌と化した不動産まわりのことを書くブログです

沖縄は結局行ったことがない 飛行場までたどり着けずに

 

初めて沖縄に行くことになって浮かれていた日にあの震災に遭いました。
羽田空港のちょっと手前の駅でした。


不動産には直接関係ないが土地にまつわる記憶として、本日はそのときのことを書いたmixi日記(友人まで公開)を紹介します。

 

昔のmixi日記を日刊メルマガ(枡野浩一に直接申し込むやつ。まぐまぐ発行のではない)に連載中です。

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安否を確認してどうなるのか。【mixi日記2011年03月13日】
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マイミクではないが、
ネットで交流のあった、
Tさんの安否を私に問う人がいた。

私にもわからない。

心配だが、
安否を確認してどうなるのか、
と思う。
なにもできない。

地震のあの揺れのとき私は電車の中にいた。
あと二駅で羽田空港
しかし羽田にはついに着くことはなく、
その先の沖縄行きは中止になった。

私の家族の中で、
いちばん安否が気になったのは、
入院中の父でもなく、
リハビリ中の母でもなく、
どこに住んでいるかも知らない11歳の息子や
その家族だったけれど、
それを心配する権利は私にはないらしい。
ないらしい、ないらしいと、毎日言い聞かせている。

電車は横転すると思った。
仕事が終わらずMacも持参していた。
荷物のどれをしっかり持ち、
どれをあきらめるか考えながら、
金属の棒を両手で持っていた。
横転したとき、全身で、しがみつくために。

イベントの役柄上スキンヘッドにしていたため、
パーカー的なものを着ていた。
フードをあたまにかぶせて守った。

私の日々は最近そう暗くないが、
ほんとうは今、人生が終わっても
そんなに悔やまないと思いながら
毎日過ごしている。

でも横転したら、
しがみつこうと思っていた。

平和であるときにしか必要とされない仕事をしている、
と改めて思った。
幻に終わった、ショーのちょい役など、
そもそも存在しなくてもこの世は回っていく。
不謹慎だから、と言われたら、なにもできないようなショー。
ちゃんと遂行されたのだろうか。

横転する準備はできていて、
「やっぱり原発はまだ無理なんじゃないか。人が扱うのは」
という考えが唐突に浮かんだ。

電車が動かないことになり、
知らない小さな駅でおりて、
駅前の喫茶店で文化放送のラジオをきいた。
それからマックやラーメン屋をはしごして、
ホテルを転々としてどこも満室で、
中島みゆきの悪女をハナウタにして歩いて、
ツイッターでつぶやいて、
いつのまにか鈴木博文さんのおうちに泊まっていた。

 

 

【以上、mixi2011年2011年03月13日より。あとで注釈を書くかも。書かないかも。】

 

 

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拝読中。

境界の町で

境界の町で

 

 

 

 

星新一ゆかりの会社あるまちのはずれのそらを買うのかあした

 

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 初めて降りた本厚木駅でランチを食べました。

エビの味が濃くて美味しかった。

レストランBON (ボン) - 本厚木/喫茶店 [食べログ] 

 

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その店にあった謎のスペースで祈る歌人

 

 

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星新一の父がつくった星製薬、

失礼ながら今はないのだと思っていたから、

SFの中にいるような気持ちで、

不動産会社のかたの外車から空を見た。

星製薬について 星製薬のあゆみ|星製薬株式会社

 

 

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その古いアパートを

友人は買おうか迷っていた。

駐車場が部屋の数だけある。

八つ。

 

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ひび割れている。 

このくらいは問題ないと説明される。

 

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 両端にある階段も古いがガタつきはない。

 

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 ガス器具はガス会社がサービスで取り替えてくれるらしい。

 

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この部屋に住む人、伴侶を選べるんだろうか。

 

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 ずいぶん長いこと空室だったらしい。 

 

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 鴨居のすきま(=長押。なげし、と読む)がないのは掃除しやすそう。

  

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収納は大きい。 

 

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木のように見えるシールで補修された跡。

 

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落ちつつある天井。

 

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見下ろしたプロパンガス。

 

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アパートの二階からの景色。 

 

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 何もない土地に何かが建つと日当たりが変わる。

 

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 いちばん修繕が面倒そうな部分を気にして見上げると青空。

 

 

 

 

 

 

人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)

 

 星新一が書いた星製薬の出てくる本。

 


泡沫(みなわ)の歌 :森鷗外と星新一をつなぐひと (ホシヅル文庫 2)

泡沫(みなわ)の歌 :森鷗外と星新一をつなぐひと (ホシヅル文庫 2)


 星マリナさんから枡野書店にいただいた本。

 

 

煩悩ウォーク

煩悩ウォーク

 

 この記事とは全然関係ない、電車移動中にいま読んでいる本。


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猫を飼う そのためだけに小金井で一人暮らしをしたことがある

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 猫のための家をつくる本、猫が幸福そうな写真たっぷりで楽しかったです。

猫がうれしくなる部屋づくり、家づくり

猫がうれしくなる部屋づくり、家づくり

 

 

 

 

 

『猫は踏まずに』https://twitter.com/toiimasunomo/status/960477024971235328

猫は踏まずに

猫は踏まずに

 

 

 

 

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以前見学したあの家の補修が完了し、入居可能になったそうです。
http://www.rdloftsmitaka.com/residence/